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「なんで腕が3本あるんだよ」

254 :ドライもん:03/07/11 03:05
小学校1,2年頃の本当の話

当時はコロコロコミック全盛期で、今のジャンプ映画みたいに、コロコロコミックの映画が沢山やっていた。

(高橋名人とか毛利名人のスターソルジャー対決なんてのもあったなぁ)
その人気を反映し、夏休みにもなると、数ヶ月遅れで街の公民館にてアニメ上映会がよくあった。
その夏は確かドラハッパちゃんだった。
ドラえもん、ハットリくん、パーマンの夢の競演だ。
当時コロコロ派だったので、見逃すことは許されることではなく、
中学生の姉に頼み込んで、連れて行ってもらうことにした。

公民館は3階建ての屋上付き。その3階の大会場で上映される。
早い時間から行き、一番前の席に陣取った。(近い方がお得だとその時は思っていた)
映画は3部構成なので、途中2回の休憩が入る。

一本目を見終わり、最初の休憩。
閉め切った会場は蒸し風呂のように暑く、売店でジュースが飛ぶように売れる。
姉がジュースを買ってきてくれたので、飲みながら周りを見ていた。
ふと後ろの方をみると、屋上にあがる階段がみえる。
その階段を、何人かが上がっていくのが見えた。
上に何があるんだろう、そう思っていると次の映画が始まり、映画に夢中になっていった。


255 :ドライもん:03/07/11 03:06
2回目の休憩時間。
後ろの方をみるとまた階段を上っていく人が見える。
「僕も行きたい!!」
そう思って、駆け足で階段の方へ行った。
よくよく階段を上っている人達を見ると、7、8人の虚無僧の様な帽子をかぶったお坊さんだった。
その人達の後に付いていき、階段を上っていくことにした。

階段は20段ほど上ると踊り場になっており、折り返してさらに10段ほどの階段がある。
その先には屋上へ続く鉄の扉があり、虚無僧達はその扉から外へ出て行ってしまった。
僕も後を追い、その扉を開けた。
扉の先にあったのは、広々とした屋上だった。
しかし誰もいなかった。
本当に誰もいない、広々とした屋上だった。
「なぁーんだ、つまんない」
そう思い、引き返すために鉄の扉を開けようと、ドアノブを回す。
しかし扉は開かなかった。
鍵を掛けられたかのように、びくともしない。
「どうしよう、映画が始まっちゃう」
次の映画はドラハッパちゃん総出演、まさにこれを見ようと思って来ていたのだから堪らない。


256 :ドライもん:03/07/11 03:07
その時キュピーンと閃いた。
そこの柵から飛び降りれば戻れる。
3階建ての屋上から、地上の駐車場へのダイブ。
ナイスなアイディアだと思った。
これしか無いと思った。飛べると思った。
そして柵によじ登り、遙か下に広がる駐車場に、意を決して飛ぼうとした。
その時、バンと鉄の扉が開き、姉が飛び込んできた。
「あんた!なにやってんの!!」
姉の怒鳴る声が聞こえた。
ハッと我に戻った。
凄く怖かった。
だってよく見ると結構高いんですよ。
そこから飛び降りたら死ねます。
飛び降りる瞬間、いつまでも戻って来ない自分を姉が探していたのだ。
姉に柵の上から下ろしてもらい、手を繋いで階段を下りていった。

その時、多分俺泣いていたと思う。
飛び降りようとした事よりも、階段を下りている時が凄く怖かったからだ。
だって、階段2段おき位の両端にずらーっと、ものすごく怖い顔で人がしゃがんで、こっちを睨付けていたからだ。
あんまりこちらを見ているので、姉の知り合いだと思い、
「この人達って、おねーちゃんの友達なの?」って姉に聞いたんだ。
でも姉は「えっ?誰もいないじゃない」って・・・。

結局、すでに第3部は終わっており、ドラハッパちゃんを観ることは出来なかった。


262 :ドライもん:03/07/11 13:43
中学生くらいの話

夜、自分の部屋で寝ていたところ、誰かが襖を開けて入ってきた。
その音で目が覚めたんだけど、面倒だったのでそのまま目をつぶり、寝たふりをしていた。
「きっと親父がなんか捜し物してるんだろうな」って思ってた。
グルグル部屋を回り、ずーっと何か探しているようだった。
「早く出て行ってくれよ、眠たいんだから」と思っていると、俺の横でぴたっと止まった。
じーっと俺を見ている気配を感じた。
すると急に首を絞められ、もの凄く息苦しくなった。
「おい親父なにやってんだよ」
そう言って、乱暴に手を払いのけようと、腕を振る。
「ドン、ドン、ドン」
えっ!?
俺の腕に3回、絞めた腕を払いのける感触があったのだ。
「なんで腕が3本あるんだよ」
びっくりして目を開けると誰もいなかった。
夢かと思ったが、襖が開いており、怖いのでさっさと閉めて寝た。


264 :ドライもん:03/07/11 14:05
社会人になりたての頃

新幹線で、東京-大阪間をよく利用するようになった。
ある日、隣に座った初老の男性が色々話しかけてきてくれた。
人の話を聞くのが好きなので相づちをうっていると、
「子供の頃不思議な経験をなさってますねぇ」と、唐突に言われた。
なんのことかさっぱり分からなかった。
なんで俺の子供時代のことを知ってるんだ?
自称霊能力者か?
今でもそうだが、心霊の類は全く信じていなかった。
急にこの男性を胡散臭く思った。
しかし、子供の頃に起こった不思議な出来事を色々思い出したのだ。
>>254や>>262、その他色々なことを思い出し始めた。
そんな事を会ったばかりの人に話すのも変なのだが、つい喋ってしまった。
「きっと、ご先祖さんが守って下さっているのでしょう」
そんな事を言われたような気がする。

今も心霊やオカルト的なことは信じていない。
むしろ否定派かもしれない。
しかし、あの初老の男性との出会いが、その後の価値観を変えてしまったような気がする。
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