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卒業写真集

159 :俺の後:02/08/20 02:22
俺が昭和台という団地に引っ越して、間もないころの話です。

引越し後のダンボールから荷物を一つ一つ手にとって、整理していた時、見慣れた卒業写真集が出てきました。
中学の時のでした。
自分は、写真とかを種類別にまとめてしまうのがクセみたいだったのか、
その卒業写真集のページの間には、中学時代に撮った覚えのある写真が何枚か挟まっていました。
荷物の分別の手を休めて思い出に浸りながら、写真を一つ一つ見てました。
一つ、一つと手にとってみてたんですが、ある写真を手にとったとき、妙な感覚が走りました。
自分は霊感とかまったくないけど、写真=心霊写真的な思考回路もありましたので、
そういう前提も重なってか、「うへ~なんかヤベーなこれ~」と、
何の変哲もない写真を、怖い怖いと言ってたのを覚えてます。
それを霊感と呼ぶのかも知れませんが。
その写真は、自分と友達5人が揃って写ってるだけです。
他に写ってないか探しまくったけど、なんにもありませんでした。

それで、家族にもそれを見せて回ったんですが、
妻はそういう系の話を信じるタイプなので、面白がって(怖がって)、
これが顔に見えるだの、なんとなく全体が霧かかった写真だから、ああだこうだ言ってましたが、無視しました。

引っ越して休みでも取れば良かったんだけど、丁度会社も忙しい時期だったので、
何とか早めに荷物の整理を終わらせようと、夜遅くまで頑張りました。

2時か3時ぐらいに風呂入って、歯磨きしたんですが、ず~と何かに見られてるような感覚が消えませんでした。
引っ越したばかりの家ってのもあって、マジでこの家出るのかな~って、かなりビビりまくってました。


160 :俺の後:02/08/20 02:23
それから1週間。
何か起きたか、っていえば何にもなかったんだけど、その嫌な感じというのが、段々強くなっていると感じてました。
最初は見られてる感じがする、とかいう第6感みたいなもんでしたが、
廊下をするような足音がついてきたり、
部屋にいるときに部屋の扉の前に何かが来た、という感じがしたり、(確かに足音が部屋の前で止まる感じ)
まぁとにかく、自分が家にいる間は、ずっと誰かに見張られているような、そんな感じがしてたんです。

そんな感じで、2週間ぐらい過ぎたある日。自分の人生最大の恐怖が襲います。
その日も残業で夜遅くに家に帰ってきたんですが、
風呂入って飯食って、さて歯を磨いて寝ようかな、と洗面台に行きました。
洗面台の前で歯を磨いているとき、鏡に映る自分の顔を見ながら歯を磨くわけですが、
その時、自分の後ろの影が、なんか濃いような感じがしたんです。
洗面台の照明が自分に当たると、自分の後ろの影がどれぐらいの濃さなのかは解るんですが、
それがいつもと違って濃いのです。
一気に酔いが覚めました。マジで。
自分のすぐ背後に誰かがいるのです。
それの背は、自分の肩ぐらいしかないような気がします。 鼻息みたいなのが、俺の背中に当たりました。
とにかく、それが人じゃないのはわかりました。
俺と壁の間は、人が一人入れるスペースしかないはずなので、
俺と触れてないってことは、ソレが薄っぺらの人じゃないかぎりは、
壁にめり込んでるか、いわゆる幽霊ってことしか考えられない。
俺の左腕のあたりから、ソレの長い黒い髪が見えました。
俺が逃げようとすれば、鏡に反射したソレの顔が見れてしまうわけで、
とにかく、顔を見ないようにしなければ、って本能が働きました。
見てしまったら、その場でショック死するか、
一生恐怖に震えながらすごさなければならない、って瞬時に思ったからです。
俺は目をつむって、自分の部屋にダッシュで戻りました。部屋の扉を閉めて布団に潜って、ずっと震えてました。

そしたら、扉に顔を擦っているような音が聞こえたんです。
ソレが息をして、その息が扉に当たっているのが窺える音がしました。

俺は生まれて初めて、失神ってのを体験しました。気が付いたら朝でした。


161 :俺の後:02/08/20 02:24
これだけ怖い思いをしたんだから、もうカンベンしてくれよ、という思いが通じたのかどうかは知らないけど、
それっきりその女(みたいなの)は現れませんでした。
じゃあアレは一体何だったの?と、ここで話が終われば、ワケ解らなくても俺はそれでよかったんですが、
残念ながらオチがあります。

俺が家に着て、荷物を整理してるときに出てきた写真。
今では妻がしつこく言うのもあって、寺に預けてあるんですが、その何の変哲も無い(いや、無かった)写真。
事が収まってから、ふと見る機会があったので見回してたところ、素人でもはっきりわかる違いがありました。
自分と友達5人が写ってるはずでしたが、自分と友達4人が写ってました。
不自然に中央が開いて、見間違いじゃなく、そこに誰かがいたようにポッカリ空いてました。
友達がポッカリ空いたところに手をかけて、(丁度肩に手をかけるように)
よくその友達は倒れないな、っていう不自然なポーズ。
そのポッカリ空いた部分に居た一人が、俺の後ろに立ってた女でした。
写真から抜け出して来たのか・・・

案の上その友達は、数年前に首吊って自殺してました。
何で自殺したのか。
その理由も信じたくないし、俺の体験したことも信じたくないので、詳しくは書きませんが、
この世の者が原因じゃあないらしいです。

と夏なんでオカルト板に来て、
古い苦い思い出を語ってみました(´ー`;)
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