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同じ予備校の人につきまとわれた

604 :元浪人生 その1:04/01/23 12:44
浪人時代に、同じ予備校の人につきまとわれた。
全く身に覚えがないのに、ヤツの頭の中でいつの間にか彼女にされたのだ。
ヤツと高校時代に同級生だったA君が、たまたま私の友人となり、同じ予備校にいた。

ある日の授業で、たまたま隣に座ったのが全ての始まりだったようだ。
(「あの時、オレ目当てで近寄ってきたんだ」と、ヤツはA君に話していた)
もちろん、ヤツとは喋ったこともなく、名前も顔も知らなかった。

その数週間後、とある授業で、見知らぬ男が私の隣に座ってきた。それがヤツだった。
「ここ、座るよ」と、妙に無表情で視線が泳いでいたので、顔を憶えてしまった。

授業中、雨が降り出したら、「傘、貸そうか」と、突然話し掛けてきた。(当然、聞こえない振りをしたが)
口調が妙に馴れ馴れしく、まるで既に知り合いのような、「当然」といった態度が無気味で、
浪人中に精神を病んだ人かな、と印象に残ったのだ。

しかし、その後しばらくは、何ごともなく過ごしていた。
もちろん、ヤツとは話すことはおろか、見かけた覚えさえなかった。


605 :元浪人生 その2:04/01/23 12:47
午前の授業が終わり、食堂へ行こうと、教室の混み合った出口付近で立っていると、
突然、すぐ前に立っていた男が振り返り、私に向かってこう言ったのだ。
「今日は外で食べようか?」
薄笑いを浮かべて、その男の視線は、私の顔の真後ろ50cm辺りに向かっていた。
私のすぐ後ろの人に話し掛けているのだ、と思って私も振り返った。
後ろの人は、全く別の人とのおしゃべりに夢中だった。
「一体誰に話し掛けてるんだ?」と思ったその時、
「ね?XXさん」
その男は私の名前を呼んだのだ。頭がパニックになった。
知らないぞこんな男。でも、今の発言は、まるでいつも一緒にお昼を食べているような・・・
と、ぐるぐると頭の中で考えた。
「あ、アイツだ!」
以前も、まるで知り合いみたいな口調で隣に座ってきたヤツだ。
その瞬間、恐怖心から、全身の力が抜けていくのがわかったが、気付かない振りをしてその場は去った。


607 :元浪人生 その3:04/01/23 12:53
怖くなった私は、A君にこの話をした。するとA君は意外な返事をした。
「え?つき合ってないの?」
何と、A君はヤツと知り合いだと言う。
ヤツはA君に、「彼女から告白された。でも彼女は恥ずかしがりやだから秘密なんだ」と言ったという。
かかわり合いになりたくないので、無視することにした。

しかしその後、授業では黙って隣に座ろうとする。食堂では黙って当然のように傍に座る。
朝電車に乗ろうとしたら、到着した電車の目の前のドアに、ヤツが乗って待っている。
電車の中ではただ黙って傍に寄って立ち、逃げてもついてくる。(終止無言)
帰りに後をつけられる。(電車のドアがしまる寸前に降りたり、人込みの中を走ったり、散々だった)
母親の勤務先に電話して、(私の友人との会話から盗み聞きして店を知ったらしい)
自宅の電話番号を聞き出そうとする。
友人に連絡先をきこうとする・・・ということが続いた。

その間私は無視し、近寄られる度に、
「迷惑なので関わらないでほしい」と、事務的に一言だけ言うことは根気強く続けた。
しかし、ヤツの妄想はエスカレートし、
「彼女は恥ずかしがっている。一緒の大学を受けるので、受かったらつき合ってくれると返事をしてくれた」
と、A君に一方的に自慢していたそうだ。
A君もヤツが怖くなったらしく、反論する勇気が出なかったと言う。


609 :元浪人生 その4:04/01/23 12:58
そうしているうちに、センター試験の直前頃から、ぴたりと付きまとわれることがなくなった。
不思議に思ったが、さすがに正気に戻ったのか、とすこしホッとしていた。

さて、受験当日。ヤツは国立のA大学志望、私は国立のB大学志望。
当然、同じ試験日にわたしがA大学を受けるはずがない。たまたまA君は、ヤツと同じA大学を受験した。

試験当日、慌てふためいた様子のヤツに、A君は肩を叩かれたという。
「XXさんは?XXさんは何でいないんだ!?」と怒鳴ってきたそうだ。
A君は吃驚して、「彼女はB大学を受けているのではないか」と答えたところ、
「あの女!騙しやがったな!!殺してやる!!!」と、座った目つきで試験場を出ていったそうだ。

試験当日の夜、A君から電話があり、この話を聞いた時は恐怖した。
しりすぼみの話ですまないが、その後、「精神病院に入院したらしい」とA君からきかされた。
入院していなかったらどうなったことか、とぞっとする。

幸い、私とA君は志望校に受かり、ヤツも1年遅れて遠方の大学に入学したらしい。
以来、関わることなく過ごせてホッとしている。

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