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サークルの後輩たちと怪談大会をした

434 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/03/14 01:39
大学時代に、サークルの後輩たちと怪談大会をした。

夜、男ばかりサークルBOXに集まることになった。
光が漏れないよう窓に厚手のカーテンを引いて、
「俺からいくぞー」とか言って、ネタ本から仕入れた話をはじめた。
ノリで始めただけで、みんな大してオカルト好きなわけでもなかったから、他愛ないネタでも結構うけた。

深夜1時を回って、「今日は徹夜でいくか」とテンションが上がってきた頃、
今まで聞くだけだった後輩のSが、
「じゃあ、これどうですか?あそこのグラウンドの隅っこに、小さい地蔵あるでしょ。
 あれ、大昔ラグビー部の事故で・・・」
と話し始めた。
するとみんな一斉に、
「それ知ってる」
「照明が無い頃、夜練習してて首折って死んだ学生が化けてでるって言うんで、建てたって話なんだけど・・・」
「そうそう、それ」
「有名なんだー」


435 名前: 続き 04/03/14 01:42
などとぺちゃくちゃ喋りはじめた。
かくいう俺も知ってた。
しかしおかしい。
Sが話はじめた時、すぐに怪しい感覚に襲われた。
俺の経験上、これはデジャヴだ。
夢を見てる時に「あ、これ一度見た」と思ったり、はじめて通る道で「通ったことがある」と思ったりするアレ。
俺はなぜか説明できないのだが、デジャヴはデジャヴとはっきり分かるのだ。
だとすると妙だ。
俺は知っていたのではなくて、今はじめて聞いたことになる。
すごく気持ち悪くなった。
頭の中がゴチャゴチャしてる感じ。
知ってる話なのに、デジャヴ?
ていうか、デジャヴってなんだっけ?

部屋がグルグル回ってるような気がした。
それで、空気を吸ってくると言って外に出た。


436 名前: 続き 04/03/14 01:44
帰ってくると、まださっきの怪談は続いていた。
「あの地蔵の前を通ると、うめき声が聞こえることがある」
なんてことを、後輩の一人が喋っていた。
その話を最後に、次の怪談へ移っていった。

結局、夜が明けるまで盛り上がって、朝方に解散となった。
そして吉野家でも行こうと、数人で連れだってサークルBOXをでた。
俺は気分が悪かったがついていった。
「ついでにあれ見ていこうぜ」と誰かが言って、わざわざグランドを回り込んだ。

地蔵は何事もなく、ちんまりと立っていた。
「朝に見ても別に怖くねーなあ」と誰かが言った。
俺はそれを見て吐いた。
「ちょっとちょっと大丈夫ですか」と言われたが、「おかしいのはそっちだろ!?」と思わず口走った。


437 名前: 続き 04/03/14 01:46
信じられなかったが、こうなるような予感というか悪寒がしていた。

夜中に空気を吸ってくると言って外に出たあと、俺は地蔵のところに行ったのだ。
場所はもちろん知っていた。だけどそれもデジャヴのような、嫌な感じ。
そして記憶の場所についたが、そこにはなにもなかった。
離れた場所に電灯が一つあるきりだったけど、確かに土の上にはなにもなかった。
もどってきた時、怪談がまだ続いていて寒気がした。
こいつら一体なにを話しているんだ?と思うと背筋がぞっとした。

しかし朝、「ついでにあれ見ていこうぜ」と誰かが言ったとき、
地蔵がもうそこにあるような予感がしていた。


438 名前: 続き 7不思議が消える時 04/03/14 01:47
似たようなことを、小学校のころにも体験したことがある。

その小学校の7不思議の一つに、『準備室の先生』というのがあった。
廊下の奥に、鍵の掛かった使われていない部屋があって、
放課後、周りに誰もいない時に、その部屋の扉の前に立って話しかけると、
準備室の先生が相談に乗ってくれる、というのだ。
これには『鍵穴から中を覗いてはいけない』というルールがあった。
俺は怖がらない方だったので、
よく「○×先生がムカツク」というようなことを、冗談半分に部屋の前に立って喋っていた。

ある時、なにを思ったのか、ドアをノックしたことがあった。
ハイレ
確かに人の声でそう聞こえた。入れ。
「準備室の先生が返事してくれた」という友達もいたので、
これは誰かが中に入ってイタズラしてるんだなと思い、鍵穴を覗いてみようとした。


439 名前: 終わり 7不思議が消える時 04/03/14 01:49
しかし、『覗いてはいけない』というルールを思い出して、ギリギリ踏みとどまった。
俺はドアノブを恐る恐るひねった。
ガチャっと音がして開く気配があった。
俺は逃げようとして走り出したが、指が引っかかってドアが完全に開いた。
もう後ろも見ないでダッシュして、ランドセルを教室に置きっぱなしのまま校門をでた。
それ以来、もうあの廊下には近づかないようにしていた。

それから何ヶ月かして、クラスで7不思議の話になった。
「誰か全部知ってるかー?」と言われて、みんな知ってる話を並べた。
「親指が伸びるベートーベン」
「夜中プールサイドを走る子供」
などなど・・・
ちゃんと7つ出てきた。

俺はあえて何も言わなかったが、『準備室の先生』が消えていた。

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